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Genkei、パラレルリンク機構採用のデルタ型3Dプリンタ「Trino2」を予約開始

Genkeiはパラレルリンク機構を採用したデルタ型3Dプリンタ「Trino2」の予約受付を開始した。定価は20万円(税別)だが、現在のところ先行予約特典で1万円引きの19万円(税別)で申し込み可能だ。

パラレルリンク機構とは、最新鋭の工作機械などにも導入され始めている機構。一般的な3Dプリンタでは直交軸の機構を採用し、射出ヘッドを動かす際、X軸・Y軸・Z軸の位置を決めるモーターをそれぞれ独立して動かしている。一方、パラレルリンク機構では常に3つのモーターを同時に、並列(パラレル)にリンクさせながら動かしてX・Y・Z軸の位置を決めることになる。

その結果、パラレルリンク機構採用の3Dプリンタでは、射出ヘッドの位置決めがより高速化し、モーターへの負荷も軽減。位置決め時の慣性によるブレを軽減し、より高精度の造形が可能になる。特に曲面の造形精度が向上し、人の目で見ても違いが分かるほど滑らかな造形になるという。

その他にTrino2では、Trinoのデザインを踏襲しつつ、要所を金属部品に変更して強度を上げた。ホットエンド部分には同社が提供する別シリーズの3Dプリンタ「TITAN」や「Lepton」にも使っている新型部品を採用。高温素材の射出にも十分耐えられるようになったとしている。 

本体サイズは340×350×610mm。造形エリアはXY平面が直径170mmとなり、Z軸方向に240mmほどまで積層可能だ。積層ピッチは0.025~0.3mm(0.4mmノズル時)で、プリントスピードは5~120mm/秒。PLA、PolyPlusPLA、PolyMaxPLA、TerramacPLA、導電性PLA、Flex PLA(ゴムライク)、ABS 、SmartABS、Nylonなど、さまざまな素材での射出に対応する。

製品の出荷は、2016年1月下旬以降になる見通し。 

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