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TEPIA先端技術館、自家培養軟骨や人工知能ロボット「Kibiro」など2016年度の新展示を発表

TEPIA先端技術館は、「体感しよう!未来を拓く先端技術」と題した2016年度の新展示を発表した。4月22日からスタートし、自家培養軟骨や人工知能ロボット「Kibiro」、バイオミメティクス(生物模倣)製品などを展示する。

TEPIA(一般財団法人 高度技術社会推進協会)が東京都港区で運営するTEPIA先端技術館は、中高生などを対象にした施設だ。日本発の先端技術に触れられる技術館として、年度毎に注目技術を更新して紹介している。

2016年度は「人類を取り巻く様々な制約をブレイクスルーする技術」を3つのカテゴリに分類。「時間と空間」「自然」「身体」という3つの制約を乗り越える先端技術を展示する。

ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの自家培養軟骨「ジャック」は、本人の軟骨組織の一部を採取して培養し、傷ついた部分へ移植して軟骨の修正を可能にする技術だ。

Rappaの人工知能搭載ロボット「Kibiro」は、使う人の感覚を学び取りWebからオススメを提示する。

日本電気の「ARmKeypad」は、AR(拡張現実)を利用したハンズフリーのインターフェイスだ。眼鏡型と腕時計型のウェアラブルデバイスを連携する認識技術で腕に仮想キーボードやボタンを表示する。

大林組は、地球と宇宙の約10万kmをつなぐ「宇宙エレベーター構想」を可能にするというケーブル素材を展示する。

新展示のもうひとつの見どころは、身近な生物が持っている特徴や構造からヒントを得たバイオミメティクス(生物模倣)の先端技術の展示だ。空気抵抗が少ないトンボの羽を模したシャープのファンや、タマムシの変化する羽根の色からヒントを得た中野科学のカラーステンレスを展示する。

「テクノロジースタジオ」では、日本電信電話の光投影技術「変幻灯」を展示。人間の錯覚を利用した視覚体験ができる。さらに、オープンな空間でも高度の無塵環境を形成できる興研の装置「KOACH」を展示する。

また、ロボットの基礎技術を展示と操作体験を通して学べる「テクノロジーラボ」を併設。さらに、展示技術に関連したワークショップや、ロボットや3Dプリンタの基本技術を体験できる教室を通年、無料で開催している。

なお、現在1階常設展示場は4月22日の新展示スタートまで休館中だ。

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