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KickstarterやIndiegogoにおけるプロジェクト成功をトータルで支援するサービス「DMM Starter」が開始

DMM.comは、国内事業者向けに海外のクラウドファンディングへのプロジェクト申請/資金調達支援サービス「DMM Starter」を6月1日に開始した。同日に開催された記者発表会では同サービスを利用する企業4社も発表した。

DMM.comによれば、KickstarterとIndiegogoの2サービスの累計プロジェクト数は約55万件、支援者数は約1900万人、累計調達額は約3200億円 と、日本のクラウドファンディングに比べ、約80~90倍と圧倒的に大きな規模を持つ。一方で、日本から利用する際にはページ作成からプロモーションに至るまでのノウハウ習得や、支援者や企業との英語でのコミュニケーション、資金調達後の支援者への対応や販路開拓など、さまざまな課題があった。

こうした課題に対して、DMM Starterでは提携パートナー企業と連携し、過去の成功事例を基にしたページ構成やリワード(支援に対する見返り)の設計コンサルティング、ネイティブスタッフによる翻訳・通訳サービス、国内外のメディアに向けたPR支援や、DMMの既存サービスとの連携を通じて、海外クラウドファンディングの運用をサポートする。

現時点で対象とするクラウドファンディングサービスはKickstarterとIndiegogoの2つだが、対象は今後増やしていくとしている。

サービスの利用申し込みはWebサイトからでき、月ごとのコンサルティング費と利用するサービスに応じたオプション料金、加えてクラウドファンディングが成功した場合には成功報酬が必要となる。

記者発表会で公開された第1弾プロジェクトは以下の通り。今夏ごろから申請を開始する予定だという。

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