同研究で利用するオムロンの「ヒューマンビジョンコンポ HVC-C2W」は、同社独自の顔画像センシング技術「OKAO Vision」を搭載し、表情や性別、年齢、視線、ジェスチャーなど人の状態を認識して、その結果を無線でスマートフォンやタブレットに送信できるネットワークカメラセンサーだ。 専用アプリケーションソフトウェア「マーケティングアプリ」を用いて、年齢や性別による客層分析などができる。

同研究では、オムロンがHVC-C2Wとマーケティングアプリを用いて来訪者の性別や年齢などの情報を収集。福井大学では、取得したデータを基に時間ごとの来訪者の変化などを分析。公共施設の利便性向上や店舗などの売り上げ拡大の仕組みづくりに取り組む。

研究期間は2016年6月30日から2017年3月31日で、福井大学がキャンパスを置く福井県吉田郡永平寺町の役場や図書館などの公共施設にネットワークカメラセンサーを設置して実施する。研究の主担当は福井大学産学官連携本部の竹本 拓治准教授だ。