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研磨や彫刻などの仕上げ作業が容易な3Dプリント用フィラメント「Cx5」

3Dプリント後に容易に彫刻できるフィラメント「Cx5」がKickstarterに登場した。

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Cx5は、Adam Beane Industriesが開発した彫刻用の材料。加熱すると粘土のように柔らかくなり、蝋のように固まり、冷えるとプラスチックのように硬くなる。PLAより低温で溶け、温度調節の可能なFFF方式の3Dプリンタで使用できる。

プリント後は付属の細工・仕上げ道具を使って細部を彫刻し、表面をなめらかに仕上げることができる。商品のモックアップ、デザイン、映画の特殊効果用など、3Dプリント後に入念な仕上げ作業が必要な分野に向いたフィラメントだ。

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photo 通常のPLAを使って3Dプリントしたもの(上写真・右)と、研磨したもの(上写真・左)。Cx5で3Dプリントしたもの(下写真・右)と、研磨して彫刻したもの(下写真・左)

Cx5はフィラメントの量によって、250g (約83m) 、500g (約166m)、750g (約249m)、1kg(約332m)のパッケージが用意されている。価格は、それぞれ50ドル(約5000円)、80ドル(約8000円)、100ドル(約1万円)、250ドル(約2万5000円)だ。いずれのパッケージにも3Dプリントサンプル、細工・仕上げ道具、スムージング溶剤、研磨用スポンジが付属。1kg版のパッケージは3Dプリントサンプルが1/4スケールで3Dプリントした人の頭部となっている。

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フィラメントの出荷は2017年5月の予定だが、パッケージに含まれる他の物品は2016年12月に出荷される。日本への送料はフィラメントの重さにより50ドル(約5000円)から57ドル(約5700円)だ。

Cx5は2016年9月8日までクラウドファンディングを実施。8月13日時点では目標の7万5000ドル(約750万円)に対して、約3万6000ドル(約360万円)を集めている。

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