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人の状態認識速度を最大10倍に——オムロン、組込型画像センシングコンポ「HVC-P2」を発売

オムロンは、人の状態を認識する「組込型画像センシングコンポ Human Vision Components」(HVC)シリーズの最新モデル「HVC-P2」の販売をグローバルで一斉に開始した。

HVCは、人の表情や性別、年齢、視線、目つむりなどの状態を認識する画像センシング技術「OKAO Vision」とカメラモジュールを一体化した画像センシングコンポだ。

新製品のHVC-P2は、従来モデル「HVC-P」に比べて認識速度が最大10倍に向上し、1秒間に4回の人体検出が可能になった。また、広角検出タイプと長距離検出タイプの2種類のカメラヘッドを用意し、利用シーンに合わせて検出距離や範囲を選択できるようにした。

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fabcross編集部では以前、HVCシリーズの「HVC-C」の機能を検証。5人の人体検出/顔検出であればかなりの精度で検出できたが、対象が20人を超えたときなど、大人数の同時認識はそれほど高精度ではないと指摘した。HVC-P2では認識速度が向上し、利用シーンに合わせたカメラヘッドを選べるようになったことで、大人数の同時認識などの精度が向上した可能性がある。

HVC-P2の大きさは、メイン基板が45×45mmで、カメラ基板が25×25mm。主な用途は、生産現場における人の安全確保のほか、エレベーター内での混雑状況の把握や、介護施設での見守り対象者の検出などが想定されている。

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