環境データの収集から管理までワンストップで提供する「IoTトライアルキット」
2016/09/08 15:00
ニフティは、温度や照度などを測定するセンサと、収集したデータを管理するシステムなどで構成する「IoTトライアルキット」の提供を開始した。ネットワークやクラウドに詳しくない企業でも手軽にIoTサービスの開発に取り組めるよう支援する。
IoTトライアルキットは、温度や照度などを測定するセンサと、センサ専用のスマートフォン用アプリ、データを管理するクラウドシステムで構成する。センサには、1台で温度や照度、湿度、気圧、音圧、紫外線などを計測できるオムロンの複合型センシングコンポーネント「環境センサー」を使用し、キットには10台の環境センサーが含まれる。
収集したデータは、専用のスマートフォンアプリを経由してクラウドへアップロードする。例えば、測定した温度と湿度から「不快指数」や「熱中症指数」を算出し、リアルタイムに表示することも可能だ。事前に設定した数値になるとプッシュ通知する機能も備える。
クラウドシステムには、スマートフォンで利用できる汎用的な機能を提供するクラウドサービス「ニフティクラウド mobile backend」を用いる。これにより、サーバーサービスを開発することなく、mobile backendのコントロールパネルを使って収集したデータの確認/分析が簡単にできる。
専用アプリのデザイン変更や、収集したデータを可視化するツールの開発、IoTサービスのデモンストレーション制作などは、別途見積もりで請け負うとしている。
同社ではキットの活用例として、環境データを使ったIoTサービスのデモ制作、住居内の情報や睡眠情報の可視化、住宅用地の調査、天候予測などを想定する。
初期費用は19万8000円、月額料金はBasicプランが無料、Expertプランが3万円からとなる(いずれも税別)。