Bluetooth SIG、IoT開発ツールキット群のアップデート版をリリース
2016/09/26 17:45
Bluetooth Special Interest Groupは、モバイルアプリや低コストのビーコン、IoTセンサを制御するゲートウェイなどの構築を高速かつ高性能にする、開発者向けツールキット製品群のアップデート版をリリースした。
「Bluetooth Secure Gateway Toolkit」は、Bluetoothセンサの遠隔制御を可能にするインターネットゲートウェイ作成のためのサンプルコンポーネントや、初期設定、詳細なハンズオンラボ、強化されたセキュリティコンポーネントを提供するキットだ。製品のIoT機能の拡張とともに、Bluetooth 4.2で追加された政府機関レベルのセキュリティ機能も活用できる。デバイスはスマートフォンやタブレットの中継機能を使わず、ゲートウェイに直接接続できるようになる。
「Bluetooth Starter Kit」は、開発者向けにBluetoothについて紹介するハンズオンラボや、サンプルソースコードを含むトレーニングパッケージだ。製品やアプリケーションへの無線接続を追加するために必要な基本情報を提供する。新バージョンでは、コスト効率が向上した最新のArduinoへの更新とともに、Bluetooth Developer Studioがラボで使用できるようになっている。Bluetooth Developer Studioの最新アップデートでは、異なるチップセットやプラットフォーム間で一貫性のあるBluetoothの実装が容易になり、市場投入までの時間を高速化できるとしている。
「Application Accelerator 2.1」は、サードパーティーの開発者によるAndroid 6.0/iOS 9/Windows 10/Tizen/Blackberryをサポートした、スマートフォン、タブレット、PC上におけるBluetoothアプリケーションの構築を支援する。
「Beacon Smart Starter Kit」は習熟度別のキットで、ビーコン構築方法を習得し、センサを活用できるようになるという。2016年後半に上級キットをリリースし、一般消費者向けや業務用の実際のアプリケーションに対するビーコン管理や、ビーコンの実用化に関する詳細を提供予定だ。
最新のツールキットは、同社専用サイトからダウンロードできる。また、開発者向けのBlue Universityトレーニングも、9月29日に東京で開催予定だ。