DIYをブームから文化へ——カインズと大都が業務提携、DIYによるライフスタイル提案強化が狙い
2016/09/29 08:00
ホームセンターを展開するカインズとDIY FACTORYを運営する大都は、「DIYによる暮らし方や楽しみ方というライフスタイルの提案を強化し、DIYを一過性のブームではなく、文化として根付かせる」ことを目的に業務提携を行った。
両社は、DIY分野においては女性の関心層は58%に達するが、やり方が分からなかったり作業場所が確保できなかったりなどの理由で、実際に取り組む層は14%にとどまっているとしている。このようなDIYの実践環境の不足に対して、両社が提携することにより実践の場を提供するなどのマッチングを図る。
カインズは、全国200以上の店舗や商品開発、DIYサークル「CAINZ DIY Style」の運営を始め、工作室やペイントルーム、レーザー加工機や3Dプリンタが設置されたデジタル工房などが利用できる「CAINZ工房」の運営をしている。一方、大都はDIYをベースとしたコミュニティと情報発信力を有しており、両社が提携することによって、より多くの顧客層に価値提供できるというシナジー効果を狙う。
まず、DIY FACTORYオリジナル溶接機「DIY FACTORY sparky」を、カインズの一部店舗にて販売を開始し、今後は共同商品やワークショップの開発を検討する予定だ。