回路基板のプロトタイプ作製に適した卓上チップマウンタ「Chipsetter ONE」
2016/10/03 15:30
回路基板のプロトタイプ作製に適した卓上チップマウンタ「Chipsetter ONE」がKickstarterに登場した。
電子部品を基板に手作業で取り付けることは、退屈な上に時間が掛かる。外注することもできるが、1回に2~4週間、費用も10万円ほど掛かるという。
Chipsetter ONEは、プロトタイプ作製を機械化することで上述の問題を解決するための装置だ。リールフィーダーのマイクロプロセッサ管理のほか、内蔵カメラによるフィーダー位置の識別など、開発者の作業効率を向上させる機能が備わっている。
Chipsetter ONEの部品実装速度は他社製品に比べると若干遅い。だが、作業完了までの所要時間全体で見ると、Chipsetter ONEは手作業の5分の2、他社のチップマウンタの約半分しか時間を掛けない。
Chipsetter ONEの外形は711×864×546mmで、有効基板サイズは343×254mm。実装速度は最大1250CPH(1時間当たりの部品実装数:component placements per hour)で、実装精度は0.03mmだ。最小部品サイズは0402チップとなる。
Chipsetter ONEは2016年10月28日までクラウドファンディングを実施。10月3日時点では、目標額の14万カナダドル(約1100万円)に対して、約6万7000カナダドル(約516万円)を集めている。
Chipsetter ONEの早期割引適用価格は、5199カナダドル(約40万円)。出荷開始は2017年9月の予定だが、日本への出荷には未対応だ。