1つのプリントヘッドで2つの素材を扱える——デュアルマテリアルヘッド搭載3Dプリンタ「Robox Dual Materialモデル」
2016/10/24 14:30
CGコミュニケーションズは、英CEL Technologyが展開する熱溶解積層(FFF)方式3Dプリンタ「Robox」のデュアルマテリアルヘッド搭載版「Robox Dual Materialモデル」を11月1日に発売する。現在AmazonやBaseで予約販売中だ。
Robox Dual Materialモデルは、1つのプリントヘッドに2つのノズルを搭載した3Dプリンタだ。各ノズルごとに温度管理できるため、1つのプリントヘッドで2つの素材を扱える。
例えば、一方のノズルに造形用の素材を装填し、他方のノズルにサポート材として水溶性の素材を装填できる。そうすれば、同じ素材で印刷するよりもサポート材が剥がしやすくなるという。他には、異なった特徴や色の素材の混合にも使える。
また、同モデルはプリントヘッド交換機能「HeadLock」を備え、シングルマテリアルヘッドへの切り替えが可能だ。シングルマテリアルヘッドでは、2つのサイズ(0.8mmと0.3mm)のノズルを使い、プリント速度を高速化する。
0.8mmのノズルは最大積層ピッチが0.4mmで、目に触れない部分を素早く造形。一方、0.3mmのノズルは最小積層ピッチが0.02mmで、目に見える部分を高精細に造形できる。
なお、デュアルマテリアルヘッドやシングルマテリアルヘッドだけでなく、将来的には3Dスキャナーや切削用ヘッドとの交換も可能になるという。
最大造形サイズは約210×150×100mmで、フィラメント径は1.75mm。販売価格は19万9800円(税込)だ。