同社によれば、フィギュアにスムーズで静かな動作を求める場合、一般的な2足歩行ロボットの構造では、ボディに内蔵するサーボモータの大きさと重さ、モータの発する音がネックとなるという。同社の独自技術「Motion Figure System」では、フィギュア下部に設けた「からくりユニット」内にサーボモータや制御基板を収納。フィギュアの各関節をワイヤで両引き駆動することで、スムーズで静かな動作を実現している。

今回発売するModel MOFI7 Proは、このMotion Figure Systemを使い、合計34軸の自由度をもつ各部の関節を自在に動かせる。手首だけでも3軸を与え、一般的なロボットにはできない繊細な表現が可能になった。また、体を支えるステーにも4軸を持せ、全身を使って踊れるダンサブルなモーションフィギュアを実現した。

Model MOFI7 Proの制御部にはRaspberry Pi 3が使われており、Linuxでのプログラミングができる。また、3DCG制作ソフト「MikuMikuDance」でのモーション作成（PMX／VMDファイル）にも対応する。搭載する「MOFI-OS ver2.0」の機能により、PCやタブレット、スマホやクラウドとも連携して動作するという。

フィギュアの身長は約450mm、全体の外形寸法はおよそ360×400×600mmとのこと。標準外装は硬質樹脂によるフィギュアライクな「Real 3D Skin」を採用し、ビジネスユースの各種アプリケーション開発を行う企業向け開発評価セットとしての利用を想定している。

Model MOFI7 Proの価格は塗装済み標準外装込みで98万円（税別）で、オプションで外装のカスタマイズも受託するという。11月1日より予約受付開始予定だ。