第一回全国小中学生プログラミング大会、小5作品「ママロボ ハートちゃん」がグランプリ受賞
2016/10/26 12:00
全国小中学生プログラミング大会実行委員会は、8月20日から9月15日に募集した「第一回全国小中学生プログラミング大会」の最終審査と表彰式を開催した。
全国小中学生プログラミング大会は、プログラミング教育の義務化を見すえ、全国の小中学生にプログラミングを表現する場を提供することで、学ぶ強い動機づけとなることを目的としている。対象は日本在住の6歳から15歳までの小学生または中学生で、対象を低学年まで広げているのが特徴だ。使用する開発言語やツールは特に問わない。
主催は全国小中学生プログラミング大会実行委員会(角川アスキー総合研究所、UEI、CANVAS)で、審査員はCGアーティスト、東京大学大学院情報学環 教授 河口洋一郎氏(審査委員長)ら5名が務めた。第一回となる今大会には、総数129の作品が寄せられ、10の入賞作品の中からグランプリと準グランプリを選出した。
グランプリ(総務大臣賞)を受賞した「ママロボ ハートちゃん」は、小学5年生男子とデザインなどを担当した妹2名によるチームkohacraft.comによる作品。本体上部に荷物を載せて相手に届けてくれるロボットだ。既存のマイコンキットではなく、マイコンと基板を組み合わせた自作コントローラを使い、C言語でプログラミングした。完成度の高さとユニークなデザインが評価された。
準グランプリ(朝日新聞社賞)を受賞した「暗算自動はんばいき」は、小学3年生の小川桃佳さんと小学1年生のりりかさんによるチームTEAM MOMORIRIのによるもの。次々に表示される数字を暗算し、3問正解するとお菓子がでてくる自動販売機だ。プログラミング言語「ScratchX」で作ったフラッシュ暗算のプログラムと、レゴマインドストーム「EV3」で作った自動販売機ロボットを組み合わせた。
その他の受賞作品は以下の通り(カッコ内は学年):
・優秀賞 小学校低学年部門「大きくなあ~れ」作者:パッションにも(小3)
・優秀賞 小学校高学年部門「人工知能でアート?」作者:蓼沼諒也(小4)
・優秀賞 中学校部門「走れ!ゴミ箱ロボット」作者:真家彩人(中1)
・入選 「COLLECTER」作者:湊真之(中1)、「お金判別プログラム」作者:清水大瑚(中3)、「KX_NET」作者:寺尾魁航(中2)
・NECパーソナルコンピュータ賞「おでかけリモコン」作者:三木健太郎(中3)
・Unity賞「ツイッターロボ」作者:水野優希(小6)
グランプリには盾と賞状、副賞にMacBookPro 13インチ、準グランプリには賞状と副賞としてノートパソコンHP Spectre x36が贈呈された。その他の各賞受賞者には、賞状と副賞(図書カード)などが贈られた。