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パーツのほとんどが紙——折り紙の技術を生かしたポケットサイズの顕微鏡「Foldscope」

折り紙の技術を生かしたポケットサイズの顕微鏡「Foldscope」がKickstarterに登場し、人気を集めている。

Foldscopeは、「好奇心、発見、そして科学をみんなに」のコンセプトから生まれた小型で安価な顕微鏡。誰でも手が届く価格を目指した結果、ほとんどの部分がウォータープルーフの紙で作製された。台紙から外して折るだけで、簡単に組み立てられる。

同製品は、140倍のレンズのほか、スライドガラス、ピペット、ピンセットなど、観察に必要な小物がセットになっている。付属の「cellphone clip」というアッタチメントを使えば、観察物をスマートフォンの画面に写すことが可能だ。

このプロジェクトは、およそ5年前にスタンフォード大学が「科学機器に触れるチャンスを公平に」というコンセプトのもとで5万個のFoldscopeを作ったことに始まる。作製したFoldscopeは、130以上の国々の子供、教師、自然愛好家などに無償で送られた。

費用は寄付で賄ったそうで、この試みは大反響を呼んだ。今回のクラウドファンディングでは、2017年にさらに100万個のFoldscopeをリリースするために出資を募っている。

Foldscopeは2016年12月22日までクラウドファンディングを実施する。11月25日時点では、目標の5万ドル(約570万円)を大きく上回る約15万ドル(約1700万円)を集めている。

Foldscopeの販売価格は20ドル(約2300円)。出荷は2017年8月の予定で、日本への送料は14ドル(約1600円)だ。 

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