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4+2コアでデュアルカメラサポート——VR開発に最適なプラットフォーム「Firefly-RK3399」

デュアルカメラをサポートする開発プラットフォーム「Firefly-RK3399」がKickstarterに登場した。

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Firefly-RK3399は、デュアルコアCortex-A72とクアッドコアCortex-A53を組み込み、クアッドコアのGPU「Mali-T860」をサポートするプロセッサ「Rockchip RK3399」を搭載する開発プラットフォームだ。最大2.0GHzで作動するCortex-A72は、同じ周波数のCortex-A57より50%の高性能化を実現し、Mali-T860も、Mali-T628に比較して最大45%ハイパフォーマンスだという。メモリは2GB/4GB DDR3を使用する。

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また、デュアルMIPI-CSIと最大800Mpix/秒の処理能力をもつデュアルISPを搭載し、同時に2系統のカメラデータ入力を可能としている。開発元によると、デュアルカメラサポートと強力な処理能力により、VR、パノラマ撮影、ビジュアル認識、サーバ、3Dテクノロジ向けアプリケーション開発に真価を発揮するとしている。

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ストレージは16GB/32GB eMMCを搭載するが、2系統のPCIeインターフェースを備え、拡張性も高い。PCIe 2.1はM.2 Bkeyタイプのインターフェースとし、ハイスピードWi-FiやSSDストレージ拡張、9タイプ(PCIe×2、SATA、USB 2.0、USB 3.0、HSIC、SSIC、Audio、UIM、I2C )のインターフェースが利用できる。もうひとつのMini-PCIeはLTEモジュールインターフェース向けで、オンボードのSIMカードポートと合わせてIoTアプリケーションへの応用にも対応する。

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さらに、 USB3.0×2(Type-C/Type-A)を備えて5.0Gbpsのデータ転送をサポートし、ディスプレイもHDMI2.0/DP1.2/MIPI-DSI/eDPの4系統を備え、デュアルディスプレイに対応する。OSはAndroid 6.0.1とUbuntu 16.04のデュアルブートが可能だ。

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Firefly-RK3399は2017年1月10日までクラウドファンディングを実施。12月7日時点では、目標額の5万ドル(約569万円)に対して、1万5000ドル(約171万円)以上を集めている。

Firefly-RK3399(パワーアダプタ+Type-Cコンバータ+USB-UARTシリアルボード+USBケーブル+冷却ファン込み)の販売予定価格は159ドル(約1万8100円)で、同セットの4GB+32GBタイプは199ドル(約2万2600円)。いずれも出荷は2017年3月の予定で、送料5ドル(約569円)で日本への出荷にも対応する。

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