場所を選ばず大切な時間をシェアできる——手のひらサイズのキューブ型ロボット「PLEN CUBE」
2016/12/15 12:00
小型二足歩行ロボット「PLEN2」などのロボット開発を手掛けるPLENGoer Roboticsはパーソナル・アシスタント・ロボット「PLEN CUBE」を試作中であると明らかにした。2017年夏までに完成させて、販売する計画だ。
本体は一辺が約75mmの直方体で、カメラ、ディスプレイ、スピーカー、マイクの機能を備えている。顔やジェスチャー、音声を認識し、声とジェスチャーで指示を出せる。静止画や動画を撮影して保存し、ネット上に配信して共有することができる。
インターネット経由で別室にいる子供の様子や外出中のペットの様子を確認できる機能や、web上の情報取得、自宅の外から家電の操作といった機能も搭載している。
また同社のPLEN2と同様に、外装の3DデータやソフトウェアのAPIを公開することで、ユーザーによるカスタマイズも可能にする予定だ。
PLEN CUBEは2017年1月5日から米ラスベガスで開催される「CES 2017」で試作品の展示とデモンストレーションをする予定。その後、クラウドファンディングで開発資金を募り、製品化を目指すとしている。
PLENGoer Roboticsは、日本のロボット開発ベンチャーであるプレンプロジェクトと、中国でも大手のEMS(受託製造)メーカーであるGoerTekグループによるジョイント・ベンチャー。2016年2月に設立した。
2016年末までに「これまでにない実用的な家庭及び個人用のサービス・ロボットの開発」を目指すと発表していた。
ただしPLEN CUBEの開発に当たり、同社ではサービス・ロボットはまだ普及途上にあることから、実用的でユーザーの生活を効率化させる機能よりも、ユーザーの生活を豊かにする機能を充実させることを第一義としているとコメントしている。