壁を走るロボットのデジタルサイネージ搭載型「うおーるぼっとLED」、+Styleで販売開始
2016/12/27 12:00
ソフトバンクの運営する消費者参加型プラットフォーム「+Style(プラススタイル)」は、ホワイトボードや冷蔵庫の扉などの壁面を走行できるデジタルサイネージ型ロボット「うおーるぼっとLED」の販売を開始した。Bluetooth LEに対応し、スマートフォンと連携して遠隔操作が可能。ホワイトボードなどに黒テープを貼り、センサで認識させて黒テープ上を自動走行させることもできる。
うおーるぼっとLEDは、ソフトバンクが買収したARMの推進するIoT向けプラットフォーム「mbed」を採用。Webブラウザ上で自動走行の設定やLEDの表示方法などをプログラミングできる。mbed は専用ソフトのインストールが不要で、無料で使えるオンラインのマイコン開発環境。Webブラウザが使えれば、WindowsやmacOSを搭載のパソコンで利用可能だ。
Nordic nRF51822とNXP LPC11U35の2つのマイコンを搭載し、16×16ドットのマトリクスLED、microSDカードスロット、3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサ、回転数センサ、反射型フォトセンサ、超小型メタルギアドモータ、Li-Poバッテリなどを装備している。サイズは85×85×65mmで、重量は148g。本体裏面の磁石で壁に取り付いて垂直に走行可能で、逆さまの状態でも走行できる。
「うおーるぼっと」は、磁石を使って垂直と裏返し走行可能なロボットキットシリーズの名称。もともとはエンジニアの勝純一氏がお子さんのために作ったロボットキットシリーズで、製造・販売元はランニングエレクトロニクス。これまでにも「うおーるぼっとR4」、「うおーるぼっとmini」、「うおーるぼっとBLE」が制作されている。
対応するスマートフォンはiOS 7.1以上のiPhoneのみ。市販のUSB充電器、またはパソコンへのUSB接続で充電できる。遠隔操縦可能な距離は、見通し距離で10m程度となっている。
価格は2万7000円(税込)。製品出荷は2017年1月中旬以降となる。