新しいものづくりがわかるメディア

RSS


センシグナル、IoT向け通信プラットフォーム「NETDWARF」と3G通信モジュール「obsidian」を開発

センシグナルは、IoT向け通信プラットフォーム「NETDWARF」を開発し、対応デバイスとして組込用3G通信モジュール「obsidian(オブシディアン)」のクローズドβプログラムを開始した。

photo

NETDWARFは、クラウドサービス「NETDWARF cloud」、プログラマブル通信モジュール「NETDWARF device」、そしてNETDWARF device用拡張基板「NETDWARF leaf」で構成されるプラットフォームだ。さらに他社製品などプラットフォーム外の要素も組み合わせることができる柔軟さを備えているという。

photo obsidian(表面)
photo obsidian(裏面)

NETDWARF deviceは、通信と制御を担うデバイスだ。製品化第一弾としてobsidian (NDE-CT3G)を提供する。obsidian は、Python2.7でプログラムを書くことができる3G通信モジュールで、通信キャリアはNTT docomoとそのMVNOをサポートし、FOMAプラスに対応した広い通信可能エリアを持つ。作動電源範囲は2.0〜5.0Vと広く、単3乾電池で動かすことも可能だ。電源喪失後の復帰時には自動起動するような動作設定もできる。

サイズは約42×38×10mm(アンテナ含まず)、ストレージとして2MBフラッシュメモリを搭載し、インターフェースとしてGPIO×9(一部ピンではSPI/I2Cも利用可能)、UART×2、microSIMなどを備えている。

また、NETDWARF cloud以外にも、HTTP/HTTPSやTCP/UDPなど汎用プロトコルもサポートし、プラットフォーム外の様々なWebサービスなどと連携が可能だ。価格はオープンで、参考価格は2万円前後となっている。

photo

NETDWARF cloudは、NETDWARF device向けのクラウドプラットフォームで、NETDWARF deviceとNETDWARF cloud間で、メッセージ/データ/ファイルの送受信などができる。NETDWARF device向けプログラムライブラリ、Python向けプログラムライブラリなどは無償提供予定だが、NETDWARF deviceユーザー以外にも「NETDWARF cloud」の有償提供を予定しているという。

NETDWARF leafは、NETDWARF device用の拡張基板だ。現時点では開発用の「Developer Leaf」、ユニバーサル基板を組み合わせられる「Universal Leaf」の2種類を用意する。今後は環境センサや汎用センサ、GPS、Arduinoシールド、Raspberry Pi拡張基板などのラインアップを計画しているという。

photo

同社によると、NETDWARFは有線/無線LAN等を利用しづらいフィールドへのIoTデバイスの展開をサポートするためのソリューションという位置づけで、省電力性に優れたデバイスを提供することで、例えば電源やネットワーク環境の準備が困難なフィールドでの遠隔監視などでの活用を想定する。

クローズドβテスト中のobsidianは、今後一般ユーザーも対象としたオープンβテストを経て、2017年第2四半期の製品化を目指すとしている。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る