ロボットの組み込み制御技術を競う「ETロボコン2017」大会概要発表
2017/02/24 08:00
ETロボコン実行委員会は、ロボットの組み込み制御技術を競う「ETロボコン2017」の大会概要を発表した。
ETロボコンは、今年16年目を迎えるソフトウェア技術を競うロボコンだ。2016年の参加者は2000人、322チームが競った。参加者の内訳は、企業に属する人が48%と多いものの、学生も44%を占めている。
育成対象は2部門3クラスで、前年同様「デベロッパー部門」ではLEGO MINDSTORMSで制御する既定の走行体を指定コースで走らせ、走行の速さや正確性などを競う。デベロッパー部門には、モデリング開発初心者向けの「プライマリー・クラス」とモデリング開発応用編の「アドバンスト・クラス」がある。そして今年は、5~15年後に活躍するエンジニアの育成の場として「ガレッジニア部門」を新設した。
デベロッパー部門が、LEGO MINDSTORMSのロボットという同一規格の走行体を使い、UMLなどを使ったモデリングの「モデル審査」と、設計モデルから実装されたロボットを走らせる「競技」で総合評価するのに対し、ガレッジニア部門では、センサ/アクチュエータを各1個以上使い、ソフトウェアで制御するという、アイデアを「つくって動かす」スキルを評価する。こちらは動画審査とデモによる会場発表をあわせて総合評価する。
全国12カ所で地区大会を開始し、11月にチャンピオンシップ大会を実施する予定だ。2017年も昨年同様、300以上のチーム参加を見込む。参加資格は高校生以上。エンジニアや大学生、高専生、専門学生などを対象とする。なお、参加費はカテゴリなどにより異なり、例えば高校生がデベロッパー部門に参加する場合は2万1600円(税込)となる。
受付期間は3月1日~4月6日17時まで。参加費の支払期日は5月31日だ。