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ローランド ディー.ジー.、歯科技工所をデジタル化する歯科用3Dプリンタ「DWP-80S」とミリングマシン「DWX-52DC」を発表

ローランド ディー.ジー.は2月10日、デンタル事業にフォーカスした新設子会社DGSHAPEの設立と、デンタル事業にフォーカスした事業運営を4月3日より開始すると発表した。歯科用3Dプリンタ「DWP-80S」と歯科用ミリングマシン「DWX-52DC」が、DGSHAPEの第1弾製品となる。

photo DWP-80S

DWP-80Sは、入れ歯製作に必要な「型」を高精度に造形できる歯科用3Dプリンタで、歯や口腔内の形状に合わせた3種類の型(カスタムトレー、ベースプレート、フレームワーク)の製作用途に特化している。

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UV-LEDランプを光源とするDLP光造形方式を採用し、外形サイズは430×365×450mm、重量は24kgだ。デスクトップサイズながら80×80×80mmのワークサイズを確保し、複数個の型を同時に製作できる。

一度に作成可能な最大数はカスタムトレーで3個、ベースプレートとフレームワークでは4個となる。また、造形に必要な時間の目安はカスタムトレーで2時間50分、ベースプレートでは2時間13分、フレームワークでは3時間48分程度としている。

出力用に専用ソフトウェア(Quick Denta)が付属し、3ステップで出力データを作成できるようデザインされている。また、材料の収縮率など、それぞれの型の製作に適した出力条件があらかじめ設定されており、データの補正や回転、サポートの生成など3Dプリンティングに必要な設定が自動化されている。

photo DWX-52DC

DWX-52DCは、オートディスクチェンジャを搭載する5軸同時制御ミリングマシンだ。切削用の刃物(ミリングバー)を自動交換するオートツールチェンジャ(ATC)など、複数の自動機能を搭載している。

オートディスクチェンジャ機能により、ディスク材料を装着したアダプタを自動交換できる。最大6個のアダプタを装着でき、材料に応じて刃先の冷却に必要なエア量も自動で切り替え可能なため、材料の異なる補綴(ほてつ)物の連続加工にも対応する。

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また、ディスクチェンジャユニットと加工エリアは独立しているため、加工中でもアダプタのセット/交換が可能だ。ATCには最大15本のミリングバーをセットでき、加工に応じて自動で交換する。荒削りから仕上げまで、工程を中断することなく効率的なオペレーションが可能で、多彩な材料を効率的に加工できるとしている。

本体サイズは880×660×600mm、重量は105kg。制御機構としてXYZ軸に加え、360度回転のA/B軸による5軸同時制御を採用し、高精細な仕上げを実現している。

両製品とも発売予定日は3月21日。予定標準価格はDWP-80Sが180万円、DWX-52DCは398万円だ(価格は何れも税抜)。

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