タチコマの防壁がセキュリティを守る——「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」が新プロジェクト発表
2017/03/29 10:30
「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」事務局は、東京ビックサイト で行われた「Anime Japan 2017」 のステージにおいて新たなプロジェクトを発表した。
攻殻機動隊 REALIZE PROJECTは、士郎正宗による同名漫画作品に登場する「義体」「電脳」「光学迷彩」「多脚思考戦車」などの近未来テクノロジーの実現を、産学共同で追究するプロジェクトだ。
新たな取り組みとして、2015年度に開催した「攻殻ハッカソン・攻殻コンテスト」でグランプリを獲得した筑波大学 エンパワーメント情報学プログラムが、コモンズと共同研究契約を締結し、研究開発の拠点として同大エンパワースタジオ内に「ラボ(研究所)」を開設する。「テクノロジー×エンターテインメント」をコンセプトに、コモンズの特殊造形/メカデザイン/映像制作技術などを融合した試作開発、イベント/舞台/展示といった体験型エンターテインメント装置の開発などの事業展開をサポートする。
また、KDDI総合研究所が攻殻機動隊 REALIZE PROJECTと連携し、攻殻機動隊 S.A.C.シリーズ「タチコマ」をキャラクターに起用したWebによるサイバー攻撃対策プロジェクト「Warp Drive-Project」を発足する。PC/スマートフォン/タブレット/IoTデバイスなどへのサイバー攻撃の脅威に対し、攻撃観測/回避を支援する。2017年秋、PC(Webブラウザ)向け実証実験のユーザ募集を開始、2020年を目途にスマートフォンやIoTデバイスへとサポートを拡大する予定だ。
同ステージでは、2016年4月~2017年2月までに「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」公式WEB/SNSで紹介した国内先端テクノロジーニュースの中から、最も攻殻機動隊らしいテクノロジーを選出する「the AWARD 2016」を開催。「電脳(人工知能)」、「義体(ロボット)」の2部門において、グランプリと審査員特別賞が贈られた。