X/Y軸精度130μmを実現——微細な造形が可能になった光造形方式3Dプリンター 「ノーベル1.0A」
2017/04/26 13:00
XYZプリンティングジャパンは、光造形(SLA)方式3Dプリンターの最新モデル「ノーベル1.0A」と、ノーベルシリーズ専用レジンとして、2種類のレジンを発表した。
ノーベル 1.0Aは、現行モデル「ノーベル1.0」の新型だ。レーザーエンジンのX/Y軸精度を130μmとし、造形精度を向上させた。複雑で細かなデザインをより正確に出力できるほか、印刷速度も速くなったとしている。
ノーベル1.0A は、2.6インチ液晶ディスプレイを備え、印刷スピードの確認やレジンの残量表示ができる。また、適切なレーザーパラメータの自動設定や、レジンの自動充填にも対応し、操作の簡易化が図られている。ソフトウェアはXYZware_Nobelで、USB2.0によるデータ転送と、STLおよびXYZ Formatをサポートする。対応OSは、Windows 7以上、Mac OS X 10.8以上だ。
ノーベル1.0Aの本体サイズは280×345×590mm、重量は9.6kg(500gのレジンを含む)、最大印刷範囲は128×128×200mm、XY軸分解能は130μm、積層ピッチは25/50/100μmとなる。
なお、オブジェクト断面積が100mm x 100mmを超える場合は分割印刷を推奨している。
また、ノーベルシリーズ専用レジンとして、弾性に富んだ「フレキシブルレジン」、溶解後に灰や残留物が残りにくい「キャスタブルレジン」を発売する。フレキシブルレジンは、弾性に富み、圧力にも強いため、クッションや印鑑など今までにない特長を備えた製品の開発に最適だという。ただし、印刷可能積層ピッチは100μmのみ(それ以下では出力不可)とのことだ。
キャスタブルレジンは、ロウに近い性質を備え、溶解後は灰や残留物が残りにくいため、直接ロストワックス鋳造として使用可能で、伝統製法の原型製作などに利用できるという。
価格は、ノーベル1.0Aが32万4000円、フレキシブルレジンが2万7800円、キャスタブルレジンが3万2800円(価格はいずれも税抜)で、5月8日に発売する。
なお、同社は5月17~19日に東京ビッグサイトにて開催される「教育ITソリューションEXPO」に出展し、同社ブースにて「ノーベル1.0A」を展示する予定だ。