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Formlabs、光造形⽅式3Dプリント向けに⾃動洗浄製品「Form Wash」とポストキュア製品「Form Cure」を発表

Formlabsは、光造形(SLA)方式3Dプリントプロセスを合理化する⾃動洗浄ツール「Form Wash」とポストキュアツール「Form Cure」を発表した。

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Form Washは、イソプロピルアルコール(IPA)を使った⾃動洗浄機だ。同社の3Dプリンター「Form 2」 のプラットフォームと造形物をForm Wash 内にセットし、洗浄時間を設定すると、IPAに漬けた造形物を撹拌し、⾃動的に洗浄処理を行う。Form 2でプリントした造形物はプラットフォームから取り外すことなく、そのままForm Washにセットできるのが特徴だ。もちろん、取り外して洗浄することもできる。

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洗浄が完了するとバスケットとプラットフォームが自動的に上昇して自然乾燥し、IPAへの長時間浸漬による悪影響を防止している。また、IPA の交換時期を知らせる⽐重計も装備する。洗浄時間はおよそ15分、洗浄タンクには8.6リットルのIPAを注入でき、通常の使用で70回ほどの洗浄が可能だ。

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Form Cureは、光/温度/時間を精密に制御することで、3Dプリントされた造形物が完全硬化するよう、効果的なポストキュアを実施するものだ。最高80度までの理想的な乾燥温度を実現する加熱機構を備え、温度条件に達すると13個の405nm紫外線LEDが点灯してポストキュアを行う。均一な硬化を行うため、造形物をセットするターンテーブルは毎分1回程度の速度で回転する。

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Form Cureでポストキュア処理を行うことにより、スタンダードレジンの強度が向上し、エンジニアリングレジンのピーク性能が実現できるという。また、キャスタブルレジンはより完全に焼尽することができる。

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同社の最⾼製品責任者Dávid Lakatos氏は、「ユーザーの時間は、設計や製作のためにより⼀層有効に活⽤されるべきだと考えます。Form Wash とForm Cureは、光造形(SLA)⽅式による3Dプリントしたオブジェクトが、すぐに使⽤可能なパーツになるまでのプロセスを、今まで以上に簡素化します。」とそのメリットを説明している。

なお、同社製品の販売代理店ブルレーのサイトでは、Form Wash とForm Cureの本体価格はそれぞれ6万6000円、9万2000円(いずれも税別)と案内されている。

また同社は、アメリカのMIT Media Labにて6月5日に開催する「The Digital Factory」において、「Fuse 1」と呼ばれる新製品を発表する予定であり、発表までのカウントダウンを表示するティーザーサイトを開設している。

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