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ブロックをつないで電子回路の基礎を学ぼう——電子ビルディングブロック「Boson Kit」

電子回路の基礎の学習に適した電子ビルディングブロック「Boson Kit」がKickstarterに登場し、出資を募っている。

Boson Kitは、以前fabcrossで紹介した「Makeblock Neuron」のような電子ビルディングブロックとは異なり、AND、OR、NOTゲートに代表される電子回路の基礎の学習に焦点を当てたSTEM教材だ。

Boson Kit

Boson Kitの長方形ブロックはすべて色分けしてあり、入力(ブルー)、出力(グリーン)、機能(イエロー)、電源(レッド)の4種類のモジュールに分類される。プログラミングする必要はなく、ブロックを組み合わせてケーブルで接続していくことで論理回路やセンサーなど電子回路の基礎を学べる。

Boson Kit

LEGO互換のブロックは磁石を内蔵しており、付属のマジックテープやねじを使いいろんなものにブロックを取り付けできる。歩行ロボットやpH測定器などさまざまな用途のものづくりに使用可能だ。

Boson Kit

全部で50種以上のブロックがあり、ブロックの数と組み合わせによって「Starter Kit」、「Science Kit」、「Coding Kit」、「Inventor Kit」の4つのキットを用意している。

Starter Kitは、10種の基本的なブロックを含むキットで、対象年齢は6歳以上。5種類以上のものづくりができる。

Science Kitは、温度、湿度、土壌湿度、光、PHセンサーなどの入力モジュールを中心とした10種のブロックを含むキットで、対象年齢は8歳以上。8つ以上の科学実験が可能だ。

Boson Kit

Coding Kitは、Intel Curieベースのブロックを含む13種のブロックを含むキット。対象年齢は10歳以上で、10種類以上のものづくりが可能だ。

Inventor Kitはメイン基板モジュール2種やAND、OR、NOT論理モジュールを含む22種のブロックがセットになっており、20種類以上のものづくりができる。対象年齢は8歳以上。ストランドビースト(風力を動力にして動く巨大制作物)のようなロボットを作りたい場合はこのキットが最適とのことだ。

ブロックの寸法は22×34mmまたは34×48mm。電源は3.6-5Vで、単4乾電池3本またはUSB電源アダプターを使用する。Inventor Kit以外のキットにはケーブル30本(5cm×10、10cm×10、20cm×10)、Inventor Kitにはケーブル60本(5cm×20、10cm×20、20cm×20)が付属。また、すべてのキットにUSBケーブル1本、単4乾電池ホルダー1個が付属する。

Boson Kit Spec

Boson Kitは2017年6月25日までクラウドファンディングを実施。5月15日時点で目標額5万カナダドル(約410万円)に対して、約2万カナダドル(約166万円)を集めている。

Boson Kitの早期割引価格は、Starter Kitが53カナダドル(約4400円)、Science KitとCoding Kitがそれぞれ136カナダドル(約1万1000円)、Inventor Kitが177カナダドル(約1万5000円)。日本への送料はStarter Kitが15カナダドル(約1200円)、Science Kitが22カナダドル(約1800円)、Coding KitとInventor Kitが25カナダドル(約2100円)だ。出荷はいずれのキットも2017年9月を予定している。

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