近年、IoT向け無線通信として、低消費電力で長距離通信が可能なネットワークLPWA（Low Power Wide Area）が、注目を集めている。

本書では、LPWAに分類される主な技術のうち、SIGFOX、LoRaWAN、そしてLTEの新規格であるCat M1とNB－IoTを著者が独自に調査し、その概要と基礎を解説している。

本書は全5章構成で、1章ではLPWAの概要から始め、2章ではSIGFOX無線技術の概要、SIGFOXデバイス、SIGFOX通信の利用方法を解説する。次の3章では、LoRaWANを取り上げ、LoRa変調、LoRaWAN規格、そしてLoRaWAN開発としてLoRaWAN技術を利用したデバイスについて解説する。

さらに4章では、3GPPの狭帯域通信として新たに規定されたLTEのCat M1とNB－IoTを取り上げる。内容はLTEシステムの構成やOFDM拡散変調技術、規格の概要などについて解説する。第5章はまとめとなっている。

著者は鄭立氏で、B5変形判224ページ、定価2400円（税別）だ。