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指でトントンたたくだけで操作できる——デルタ型FFF方式3Dプリンター「NEVA」

デルタ型FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター「NEVA」が、Kickstarterで出資を募っている。

NEVAには、操作ボタンが本体下部に1つしかない。だが、このボタン1つでプリンターの電源オン/オフ、プリントジョブの開始や一時停止が可能だ。

NEVA

さらに、ベッド部分を2回指でタップするだけで、フィラメントを自動的にエクストルーダーからノズルまで装填または排出する機能も搭載。複雑な操作をすることなくフィラメント交換ができる。フィラメントは、本体側面のエクストルーダー接続部に通す形で装填する。フィラメントの終端部を自動検出してプリントジョブを一時停止する機能も備えているという。

NEVA

組み立て済み完成品の状態で発送されるため、開封後すぐに利用可能だ。本体寸法は、三角形のベッド部分が1辺350mmで高さは450mm。造形エリアはXY平面が直径180mmの円上で、Z軸方向に最大約200mm造形可能だ。

NEVA

NEVAは、1.75mm径PLAフィラメントのみに対応する。最大造形スピードは80mm/秒、XY軸精度は50μm、プリントヘッドの最高温度は270℃としている。

スライサーソフト「Cura By Dagoma」は開発元のウェブサイトで既に公開されており、Windows/Linux/Mac OSに対応。印刷品質やフィラメントの種類といったパラメータを入力し、SDカードを挿入するだけでGcodeのエクスポートが可能だ。

NEVA

NEVAの小売予定価格は、本体、SDカード、ヘラ、PLAフィラメント250gなどのセットで399ドル(約4万4000円)。Kickstarterでは、同セットを349ドル(約3万9000円)で購入できるプランなどを提供している。日本への発送には送料として50ドル(約5600円)が必要だ。

NEVAは、Kickstarterにて6月23日までクラウドファンディング中。5月29日時点で、目標金額5万ドル(約560万円)の3倍近い約14万6000ドル(約1600万円)を集めている。出荷は2017年9月の予定だ。

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