アスラテック、ロボット遠隔操作システムにAI多言語処理を実装——オペレーターを介した多言語対話が可能に
2017/05/31 14:30
ソフトバンクグループのアスラテックはForex Roboticsと提携し、ロボット遠隔操作支援システム「VRcon(ブイアールコン)」に、AI技術を用いた多言語サポート機能を追加した。
VRconは、コミュニケーションロボットを、インターネットを通じてオペレーターが遠隔操作できるようにするシステムだ。コミュニケーションロボットが、事前にプログラムされた動作などでは対応できない場合でも、このシステムを利用することでオペレーターがコントロールをとり、リアルタイムで適切な応対を返すことができる。
今回、VRconに、クラウド上にあるAIを利用した自然言語処理による多言語翻訳機能や音声テキスト化機能、テキスト音声化機能、機械学習を用いたFAQ回答機能などの多言語サポート機能を、Forex Roboticsが追加実装した。
これにより、コミュニケーションロボットが受けた外国語の質問を、日本語に変換してオペレーターに表示したり、逆にオペレーターからの日本語の応答を、任意の外国語に変換してコミュニケーションロボットから発話させたりすることができる。また、コミュニケーションロボットが受けた質問内容をAIが解釈して、AIが適切と判断した回答候補をオペレーターに表示させることもできる。
同社では、まず現在提供している人型ロボット「Pepper」向けのシステム「VRcon for Pepper」でPepper向けサービスとして本サービスを展開し、今後インバウンド需要が高まると予測される業界を中心にシステム提案を行う予定だ。