3D-Fuel、環境に配慮した水溶性サポート材フィラメント「HydroSupport」を開発
2017/06/02 11:00
3D-Fuelは、水溶性サポート材フィラメント「HydroSupport」を新たに開発し、販売を開始した。
HydroSupportは、水中で完全に分解するフィラメント素材だ。既存の水溶性PVAフィラメントより容易にプリントが可能だという。引張り強度が高く、プリント後はPLAフィラメントのような仕上がりになる。開発元は、大きく突出した部分や空洞部分、複雑な内部構造をプリントする際のサポート材として使用してほしいとしている。
サポート材を手で取り外すには数時間、水に漬けておくだけでOK。12〜24時間、水中に入れておくと完全に分解して溶けてしまう。水の代わりに温水を使ったりかき混ぜたりすると、溶解にかかる時間をさらに短縮できる。
HydroSupportは無毒で環境に影響を及ぼさないため、溶かした後の水を家庭の流し台にそのまま捨ててもよい。空気中の湿気で劣化する可能性があるため、保管時は乾燥剤を同封して密閉する必要がある。
使用時の推奨プリント温度は185〜215℃で、プリントベッドの推奨温度は0〜60℃。推奨プリント速度は40〜100 mm/秒だ。
開発元のウェブサイトでは1.75mm径と2.85mm径のフィラメントを発売している。いずれも重量は500gで、販売価格は64.99ドル(約7200円)だ。