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「赤外線カラー暗視技術」のナノルクス、ASUSと筑波銀行グループから資金調達

暗闇でも赤外線のみでカラー撮影できる「赤外線カラー暗視技術」を実装したイメージセンサーや暗視カメラなどを開発/製造するナノルクスは、台湾ASUSおよび筑波銀行グループの筑波総研を引受先とした1億3000万円の第三者割当増資を実施した。ASUSとは早期に新商品開発に取り組むことでも合意している。

ナノルクスは、2010年につくば市で創業した産総研技術移転ベンチャーで、独自技術の赤外線カラー暗視技術(特許取得済み)の商用利用促進に向け事業を進めている。

同技術は、同社の技術担当取締役である永宗靖氏が、産業技術総合研究所において赤外線を被写体に照射した際に反射される波長が異なることをみつけ、赤外線にも色の要素があることを発見したことから始まった。その後、赤外線を当てた際の反射強度を分析し、可視光の反射強度との相関関係が判明。赤外線情報だけでカラー画像が再現できるようになった。

従来の赤外線暗視カメラは、暗闇ではモノクロ撮影しかできなかったが、同技術を用いることで、暗闇でもカラー画像を再現できる。暗闇での撮影手法はこれまでの撮影と同じで、同技術を実装したイメージセンサーを通常のカメラに組み込むだけで暗闇でのカラー撮影が可能になる。夜間の防犯や、介護施設/病院での入所者/患者の見守り、車載カメラなどさまざまな活用が可能だ。

同社では、今回調達した資金を利用し、同技術を実装したイメージセンサーの開発と量産体制の構築、および関連技術の開発と関連プロダクトの量産体制の確立を目指す。

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