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ビルドプレートを自動交換して連続プリント——3Dプリンター「OPENCREATORS BS210」

ビルドプレート自動交換機能を搭載したFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター「OPENCREATORS BS210」がKickstarterで出資を募っている。

OPENCREATORS BS210は、ビルドプレートを自動で交換し連続プリントを可能にするFFF方式3Dプリンター。上から下にビルドプレートが下がるトップダウン方式機構を採用している。

OPENCREATORS BS210

「ABC(Automatic Build plate Changer/自動ビルドプレート交換装置)モジュール」は、3Dプリントが完了すると自動的にプレートを押し出して次のプレートをセッティングする。ABCモジュール用プレートはホウケイ酸強化ガラス製で、最大10枚までプレートをセットできる。

OPENCREATORS BS210

「360 SLP(360 degree Super Leveling Probe/360°スーパーレベリングプローブ)モジュール」はオートメッシュレベリング機能を搭載。高精度のセンサーがビルドプレートのわずかなゆがみを検知する。X/Y軸をキャリブレートしてノズル先端とビルドプレートとの間の隙間を常に水平に保つため、1層目を確実にビルドプレート上に沿って出力する。

開発元によると、360 SLPモジュールが1層目を安定してプレートに吸着させることでプリントの失敗率を下げ、また、産業グレードの精密な3Dプリントを可能にするという。

OPENCREATORS BS210

OPENCREATORS BS210は、丈夫なスチール製フレームを採用。ばねのような構造でぐらつきのない取り付けがZ軸スクリューのたわみをなくしている。さらに、モーターの振動を最小限に抑える「TMC2100」モータードライブを採用することで、造形物表面ががたつかない精密なプリントが可能としている。

OPENCREATORS BS210

「SPH(Slide Parking Head/スライド式パーキングヘッド)モジュール」のデュアルノズルは複数の素材に対応しており、水溶性PVAフィラメントをサポート材として使える。フィーダーは標準で2.85mm径フィラメントに対応。オプションで1.75mm径フィラメントも使用可能だ。標準ノズルサイズは0.4mmで、オプションで0.25mmや0.8mmも用意する。ノズルの最高温度は260℃だ。

OPENCREATORS BS210

最大造形サイズは210×210×250mmで、最小積層ピッチは50μm。位置精度はX/Y軸が12.5μm、Z軸が2.5μmだ。プリント速度は10~150mm/秒で、移動速度は0~250mm/秒。USB接続またはSDカード経由での3Dデータ読み込みに対応する。

OPENCREATORS BS210

OPENCREATORS BS210は、2017年7月7日までクラウドファンディングを実施。6月11日時点で、目標額5万ドル(約550万円)を上回る約5万5000ドル(約610万円)を集めている。

予定小売価格は3899ドル(約43万円)で、今なら特別早期割引価格2899ドル(約32万円)で入手できる。本体のほかにビルドプレート5枚、「BuildTak」シート5枚、PLAフィラメント1kg、PVAサポート材1kgが付属する。出荷は2017年9月を予定しているが、日本への送料は確認が必要だ。

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