新しいものづくりがわかるメディア

RSS


睡眠時の呼吸波形を計測できる——ミツフジ、着衣型ウェアラブルデバイスの開発を発表

ミツフジは、朝日ラバーと埼玉大学と共同で、呼吸波形を計測する着衣型のウェアラブルデバイスの開発を始めたことを発表した。この活動は、平成29年度埼玉県新技術/製品化開発費補助金事業に採択されている。

この着衣型ウェアラブルデバイスでは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査である睡眠ポリグラフ(PSG)が簡易的に行えるウェアラブルデバイスへの応用を目指す。

現在、PSG検査は医療機関で泊まりがけの検査となるため、受診者の負担が高くなるという課題がある。また、簡易的な検査であるパルスオキシメトリー法やフローセンサー法では、データ収集の精度などに課題があるという意見もある。

photo 「hamon」

今回の共同開発では、ミツフジの導電性銀繊維「AGposs」を使うことで、心電、心拍、活動量といった生体情報が取得できるウェアラブル製品「hamon」をベースに、胸やお腹の膨らみや動きによる伸縮に対応できるようにゆがみセンサーを取り付け、簡単かつ正確に呼吸波形を計測できるようにする。

3者はそれぞれ、ミツフジが呼吸運動を計測するためのゆがみセンサーを組み込んだウェアの開発を、朝日ラバーが抵抗値変化を一定に保つ軟質素材で被覆した伸縮性銀メッキ導電性繊維電極の開発を、埼玉大学がデバイスの性能評価、最適設計などを担当する。このウェアラブルデバイスの実現によってSASのスクリーニング検査の普及および早期発見、早期治療の促進に貢献するとしている。

6月下旬から2018年2月にかけて試作品作製やデータ取得、基礎技術確定およびサンプルを作製、2019年3月までに実証データ取得と手直し調整を行い2019年4月以降に販売開始する予定だ。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る