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カメラを使わずに人体の動きが認識できる——スマートアパレル「e-skin」

着用することで上半身の動きをモーションキャプチャーできるスマートアパレル「e-skin」がKickstarterで支援を募集中だ。

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ロングスリーブのコンプレッションウェアのような「e-skin shirts」は、肩や背中、肘などに合計14カ所の動きを計測する伸縮性の高い素材を使ったセンサーが貼り付けられており、上半身各部の動きをデータ化し、コアユニットに送ることができる。

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胸部に装着するコアユニット「e-skin Hub」は、XYZ方向の加速度を測る3軸加速度センサーと各軸周りの回転を測る3軸ジャイロセンサーを搭載している。そしてe-skin shirtsから送られてくる各部位のデータと合わせ、Bluetooth通信を使って上半身の複雑な動きを捉えることが可能だ。

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例えば、e-skinをVRゲームのコントローラーとして用いることで、格闘ゲームでの直感的な操作や没入感を体験できたり、スポーツ用途ではジョギングやヨガなどの運動フォームのモニタリングにも活用できる。

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また、Microsoft HoloLensと連携させ、e-skinによってジェスチャー入力の有効範囲を広げて、ARコンテンツの可能性を広げることもできるという。さらに、機械学習を利用してオリジナルのジェスチャーを認識させ、それを「決め技」に使ったゲームコンテンツも面白いだろう。PCやスマートフォン連携のためのSDKが用意されている。

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e-skin Hubのサイズは56×137×20.5mm、重量70.6gで、Micro USBで充電し、連続使用時間は4時間だ。e-skin Shirtの素材はポリエステル80%、スパンデックス20%。男性用女性用の2タイプがあり、XS~XXLまで6サイズが用意されている。100回以上の洗浄サイクル、1万回以上の伸張試験(50%伸び)に耐えるとしている。

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またアプリとして、e-skinを着ている人の動きに合わせてキャラクターが動くRunning/Fitnessアプリ、音や光が連動するYogaアプリ、動作ログデータを保存してグラフ化する開発者向けアプリData Trackerが用意されている。

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e-skinの開発元は、東京大学からのスピンオフベンチャーXenomaだ。Kickstarterでは、「e-skin+App 1DL」が早期割引価格の479ドル(約5万2700円)で購入できるプランなどを用意する。

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