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Intel、新型プロセッサー「Intel Nervana NNP」を年内発売へ

Intelは、ニューラル・ネットワーク・プロセッシング向けプロセッサー「Intel Nervana ニューラル・ネットワーク・プロセッサー(NNP)」の出荷を2017年中に開始すると発表した。市場提供にあたっては、Facebookと技術的インサイトを共有するための緊密な協業を実施するという。

同社では、「Intel Nervanaテクノロジー」を活用することで、企業はさまざまな業界で新しいタイプのAIアプリケーションを開発できるとし、各業界での活用例を挙げている。

医療業界ではAIにより早期診断や、より精密な診断が可能になり、がんやパーキンソン病などの研究が進むとする。ソーシャルメディアでは利用者には、よりパーソナライズされた体験を提供し、広告主には広告が意図する訴求対象への正確なリーチを提供できる。また自動車では、学習機能の高速化により一般道での自動運転車の走行に向けた進展が期待されるとし、気候予測では、ハリケーンなどの予測精度を改善できる可能性を挙げている。

Intel Nervana NNPには複数の世代の製品が用意される予定で、より優れたパフォーマンスを実現するとともに、AIモデルに拡張性をもたらすとしている。

その他Intelでは、将来の大規模なコンピューティング・アプリケーションに必要とされる最先端テクノロジーに投資している。中でも、脳型コンピューティングや量子コンピューティングにおける研究では大きな進歩を遂げているという。

人間の脳からヒントを得た脳型(ニューロモルフィック)チップでは、同社初となる自己学習型の脳型テストチップを発表している。このチップはデータを学習と推論に使用し、従来のようなトレーニング方法を必要としない。こうしたデバイスは、重篤の恐れがある心拍の探知やサイバー攻撃による異常の検出などに利用できるとする。

また量子コンピューターは、常温超伝導体の開発や新薬の発見など、化学や材料科学、分子モデリングの研究のためのシミュレーション環境として利用できる可能性があるとする。オランダのQuTechとの共同開発も進めており、今年中には49量子ビットのチップも提供する予定だという。

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