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SLS方式で6000ユーロ以下——造形サイズ250×250×250mmの3Dプリンター「VIT」

6000ユーロ以下で買えるSLS(選択式レーザー焼結)方式の3Dプリンター「VIT」がKickstarterに登場し、人気を集めている。

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VITは、バルセロナのスタートアップによるSLS方式3Dプリンターだ。SLS方式は素材となる粉末にレーザーを照射して熱で溶かしながら造形していく技術で、メリットとしてサポート材が不要で複雑な形状の造形が可能なこと、造形後に硬化などの後処理が不要なこと、金属やナイロンなど産業グレードの素材を使った造形が可能なことなどがある。

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VITは、ポリアミド「PA12(ナイロン12)」パウダーを材料に、厚みのある部品は丈夫に、薄い部品は柔軟な造形が可能だとしている。

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インターフェースは本体正面の7インチタッチスクリーン、またはパソコンとUSB/Wi-Fi/イーサネット接続をしてウェブベースのソフトウェアから操作できる。スクリーン以外にも、本体正面に施されたLEDストラップがプリント状況を知らせてくれる。

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レーザーは、「CO2 40W」を採用。本体サイズは800×600×950mmで、最大プリントサイズは250×250×250mm、プリントスピードは20mm/時間だ。3Dモデルソフトで作成した、STL/OBJファイルに対応する。

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VITの予定小売価格は1万1000ユーロ(約145万円)で、Kickstarterキャンペーンでは45%オフの5999ユーロ(約79万円)で提供する。本体と10kgのPA12パウダーパックが付属する。2018年5月の出荷を予定しており、日本への送料は850ユーロ(約11万2000円)だ。ただし、確実な出荷を実現するために台数制限しており、グローバルに出荷できるのは残り数台で、かつ消費電力は最大1.8kWとしており、国内で使用できるかどうかは要確認だ。

VITはKickstarterで、11月26日までクラウドファンディングを実施中。目標額2万8000ユーロ(約369万円)は開始後わずか30分以内で達成し、10月31日時点で、目標額を大きく上回る約15万ユーロ(約1980万円)以上を集めている。

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