無料クラウドで安価にIoT開発——IoTプラットフォーム「BOLT」
2017/11/07 17:00
多目的に利用できるIoTプラットフォーム「BOLT」がKickstarterに登場し、出資を募っている。
BOLTは、Wi-Fiモジュール「ESP8266」をメインに、クラウドベースでIoTデバイスとしてカスタマイズや運用が可能な小型モジュールだ。2017年8月にKickstarterで支援を募り不成立となったものの、今回の再チャレンジでは開始後わずか5時間で、目標額の調達に成功している。
BOLTモジュールの仕様は前回と変わらず、ESP8266は802.11 b/g/n に対応しており、入出力端子としてデジタルピン×5、アナログピン×1、UARTを備えている。ブート時間は1秒以内で、接続が切れた場合のオート再接続機能も搭載している。
Boltの設定はクラウドコンソール「Bolt Cloud」から簡単に実施できる。ダッシュボード上でのGUIベースのピンセレクター、センサーを追加した際のハードウェアセットアップといったリモートコンフィギュレーション、さらにコード編集などが可能で、直感的なユーザーインターフェースにより開発スピードを短縮できるとしている。
Android/iOS対応のモバイルアプリを介してハードウェアとクラウドとの接続ができ、モニタリングやコントロール用に開発したアプリケーションのロードも可能だ。BoltはオープンAPIを採用しており、ダッシュボードに通知やビジュアルなどアプリケーションをカスタマイズするツールの追加ができる。
前回からの変更は、ホームオートメーション用スイッチの開発をやめ、代わりにArduinoアダプター「BOLTDUINO」をオプションとして用意する。ESP8266はArduino IDEによる開発が可能なので、各種センサーを利用したIoTアプリケーションに利用しやすい。プランによっては、マシンラーニングアルゴリズムの活用や、ロボット開発などの応用を学べるトレーニングも用意する。なお、BOLT Cloudは無料で利用できるとのことだ。
BOLTの価格は17ドル(約1940円)で、今なら数量限定のKickstarter割引価格12ドル(約1370円)で入手できる。出荷は2018年2月を予定しており、日本への送料は5ドル(約570円)だ。他にもセンサーや部品がセットになった「スターターキット」、BOLTDUINOなどがセットになった「Arduinoアダプターキット」、「ホームオートメーションキット」などを用意している。
BOLTは、Kickstarterで12月9日までクラウドファンディングを実施中。11月7日時点で、1万ドル(約114万円)の目標を上回る約1万9000ドル(約217万円)以上を集めている。