遊びながらプログラミングを——作曲やお絵描きもできる子ども向けロボット「MatataLab」
2017/11/24 10:00
遊びながらプログラミングの概念を学べる子ども向けロボット「MatataLab」がKickstarterに登場し、出資を募っている。対象年齢は4~9歳だ。
MatataLabは、イラスト付きブロックを使ってロボット「MatataBot」を動かして遊べるロボットセット。さまざまな種類のコマンド機能を持つブロックをコントロールボード上に並べ、画像認識カメラを搭載したコマンドタワーでブロックをスキャンするだけで、ロボットがコマンドに従ってマップ上で動く。子どもが作った曲の演奏やお絵描きもできる。
遊び方は、主にアドベンチャーゲーム、音楽演奏、お絵描きの3種類。アドベンチャーゲームでは矢印のイラストが表示されたモーションブロックを主に使い、MatataBotをストーリーマップ上で前後左右に移動させて目的地を目指す。初級から上級レベルへとチャレンジするにつれ、段階的にコーディングの概念を学んでいく。友だちと協力してチャレンジすることも可能だ。
音符ブロックやメロディーブロックなどを組み合わせてスキャンすると、MatataBotが組み合わせ通りに音を出して曲を演奏する。音符ブロックは、音符のイラストの周囲部分を回転させてドレミファソラシといった7つの音を設定できる。
また、ドローイングペンをMatataBotにセットし、モーションブロックと角度ブロックを組み合わせてMatataBotを動かすと、直線で好きな形を描ける。角度ブロックを使うと、MatataBotの右折時や左折時に直角(90度)に向きを変えるだけでなく、45度や120度など曲がる角度の指定ができる。三角形や星形を描くにはどう角度を指定するか考えるので、自然と幾何学の概念も学べる。
MatataBotのサイズは直径65×高さ72.5mmで、コマンドタワーは直径80×高さ225.8mm。コントロールボードのサイズは354.5×250mmだ。MatataBotには小さなフィギュアを乗せることが可能で、付属アダプターを使うと互換性のあるLEGOミニフィグも使用できる。
MatataLabの「Starter Set」は全くの初心者である4歳前後の児童が対象。セット内容は、MatataBot、コマンドタワー、コントロールボード、モーションブロック16枚、フィギュア2個、ゲームマップ、チャレンジブック、LEGOミニフィグ用アダプターなど。Starter Setに音符ブロックやメロディーブロックなどを追加した「Advanced Set」(4~6歳児対象)、Advanced Setにドローイングペンや角度ブロック、さらに高度な機能を表すブロックなどを加えた「Pro Set」(4~9歳児対象)も用意している。
Starter Setの予定小売価格は149ドル(約1万7000円)で、今なら数量限定の早割価格99ドル(約1万1000円)で入手できる。Advanced Setの早割価格は129ドル(約1万4000円)。Pro Setの早割価格適用分は既に受付終了しているが、169ドル(約1万9000円)での入手が可能だ。
出荷は2018年5月の予定。日本への送料はStarter Setが15ドル(約1700円)、Advanced Setが20ドル(約2200円)、Pro Setが25ドル(約2800円)だ。
MatataLabは、2017年12月22日までクラウドファンディングを実施。11月24日時点で、既に目標額5万ドル(約560万円)を上回る約6万1000ドル(約680万円)を集めている。