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ヘッドを交換してチョコレート細工も——バイオプラスチック製3Dプリンター「Poly」

ヘッドを交換するとチョコレート細工も作れるバイオプラスチック製マルチツール3Dプリンター「Poly」がKickstarterに登場した。約900gと軽量のためどこにでも持ち運びでき、バッテリー駆動も可能だ。

Polyのボディは、バイオプラスチックの一つであるポリヒドロキシアルカン酸(PHA)を射出成形して作られている。バイオプラスチックは、石油から作る一般的なプラスチックと同じように使えるが、使用後は土の中や水中の微生物の働きで完全に分解される環境に優しい素材だ。コストは高くつくが、クリエイターの環境意識の高さがうかがわれる。

Poly

Polyのヘッド部は、マグネット固定式で簡単に交換できる。3Dプリント用エクストルーダ—以外に、ツールホルダー「Poly Joint」、チョコレート押出キット「Poly Ciok」、レーザー刻印キット「Poly Engraver」が用意されている。Poly Ciokを使えば、チョコレート細工を作ることも可能だ。

Poly

Polyの本体サイズは132×165×225mmで、重量は約900g。電源電圧は220/240Vで、消費電力は50Wだ。3Dプリント用エクストルーダーの消費電力は40W。Polyにはバッテリーケースと接続できる入力端子があり、11.1V(3S) 2000mAhリチウムポリマー電池でも動作する。PCまたはスマートフォンとBluetoothやUSB経由で接続できるほか、micro SDカードを使ったスタンドアロン印刷も可能。スライサーは、Cura/Slic3r/Simplify 3Dに対応する。

Poly
Poly

3Dプリンターとして使用時の造形サイズは、60×60×60mm。積層ピッチは100μmで、造形速度は30mm/秒だ。ヘッドの移動速度は50mm/秒。フィラメントは1.75mm径PLAのみ対応する。

チョコレート押出成形マシンとして使用時の造形サイズは、50×50×15mm。最大容量は5mlで、造形速度は15mm/秒だ。3Dプリントおよびチョコレート押出成形時に使うデータファイルは、stl/obj/gcodeをサポートする。

Poly

レーザー刻印機として使用する場合の刻印範囲は50×50mmで刻印速度は40mm/秒。ヘッドの移動速度は3Dプリント時と同じ50mm/秒だ。レーザー出力は1Wで、木材、ボール紙、紙に刻印が可能。ファイル形式はjpg/png/dxf/pdf/gcodeをサポートする。

Poly Jointにペンをセットして描画する場合、描画可能範囲は50×50mmで、速度は15mm/秒。対応ファイル形式は、レーザー刻印の場合と同じだ。

Polyの価格は、本体に3Dプリント用エクストルーダー、Poly Joint、バッテリーケースが付属する基本セットが254ユーロ(約3万4000円)。Poly CiokとPLAフィラメント500gが加わったPoly Ciokセットは423ユーロ(約5万6000円)で、Poly Ciokの代わりにPoly Engraverと保護メガネが付属するPoly Laserセットは465ユーロ(約6万2000円)だ。

基本セットにPoly Ciok、Poly Engraver、保護メガネ、PLAフィラメント500gが付属するPoly Plusセットは559ユーロ(約7万4000円)。いずれのセットにもバッテリーは付属しない。出荷は2018年9月の予定で、日本への送料は50ユーロ(約6700円)だ。

Polyは17万ユーロ(約2300万円)を目標に、2017年12月23日までクラウドファンディングを実施する。

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