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ウェアラブル機器向けセキュア決済機能を拡張——boostedNFC技術を搭載した小型非接触モジュール「ST53G」

STマイクロエレクトロニクスは、リストバンドや時計、ジュエリーなどのアクセサリーに非接触決済機能を実装する「ST53G」システムインパッケージ(SiP)を発表した。

同製品には、近距離無線通信(NFC)とセキュア決済用ICに関してSTマイクロが有する専門性が統合されている。

セキュアマイコンにはARM SC000 SecurCoreプロセッサ搭載のST31G480、非接触ICにSTS3922 RFブースターを採用。小型で高性能なNFC無線通信と、セキュア決済用のICを4×4mmサイズのコンパクトなモジュールに集積することで、サイズ制約やアンテナサイズによる通信制限などの課題を解決している。

また、boostedNFC技術の活用により、小型アンテナを搭載したウェアラブル機器でも、標準的な通信距離でカードリーダーと通信した場合と同等の性能を発揮できるとしている。

NFCとセキュア決済用ICが一体化されたモジュールの利用により、ファッションアイテムやイベント用リストバンドなどのウェアラブル機器を、迅速かつ簡単に導入できる。 その他、無線のチューニングツールや事前調整済みのアンテナ設定など、充実した開発エコシステムの利用が可能だ。

ST31G480はEMVCoとCommon Criteriaに、STS3922はISO/IEC 14443とEMVCoレベル1にそれぞれ準拠。STPayのスマートカードOSと、セキュアマイコンに実装されたVISA/Mastercard/JCB認証済みアプリをすぐに動作可能だ。

ST53Gは現在サンプル出荷中で、WFBGA64パッケージ(4×4mm)で提供される。2018年第1四半期に量産を開始予定としている。 詳細仕様および価格については公開されておらず、STマイクロのセールスオフィスまたは販売代理店まで問い合わせが必要だ。

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