1リットル1万円以下——光造形3Dプリンター用低価格レジン「Tescale PT/WD/CR」
2018/02/26 16:50
高機能でありながらお手頃価格の光造形(SLA/DLP)方式3Dプリンター用レジンのプロジェクトがKickstarterに登場した。
このプロジェクトのクリエイター「Tescale」が開発したレジンは、プロトタイピング用「PT」、鋳造用「WD」、セラミック「CR」の3種類だ。
プロトタイピング用レジンPTは、強度が高く収縮度が非常に小さい。クリアー、黒、グレー、赤、黄色(透明)の5色が用意されている。クリアー以外はSLA/DLP方式に、クリアーはSLAおよびUV光源DLP方式のみに対応する。
鋳造用レジンWDは、ロストワックス鋳造用だ。DLP方式に対応しており、色は黄色(透明)のみ。脱ロウや焼成後にほとんど灰が残らず熱膨張も低く、ジュエリー作成や歯科技工に向いている。
セラミックレジンCRは、セラミック粉末とフォトポリマー(感光性樹脂)を混合したレジンだ。SLA/DLP方式に対応。仕上がりが美しく、従来のセラミックレジンより高密度で強度も高いという。約1100℃で10分焼いた場合の収縮率は、垂直方向が20~28%で平面方向が5~8%。プロから一般愛好家までアート作品制作に使えるレジンで、耐熱性の高い部品製作にも向いている。
PTの価格は1リットルで60ドル(約6400円)、WDおよびCRの早期割引価格はどちらも1リットルで90ドル(約9600円)だ。日本への送料は25ドル(約2700円)。PT/WD/CR(各1リットル)がセットになった「Ultimake Maker」の早期割引価格は200ドル(約2万1000円)で、日本への送料は33ドル(約3500円)。出荷はいずれも2018年5月の予定だ。
Tescaleは2018年4月4日までクラウドファンディングを実施。2018年2月26日時点で、目標額6000ドル(約64万円)に対して約1600ドル(約17万円)を集めている。