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高密度メタルパーツをオフィス内で作れる——ブルレー、メタル3Dプリンター「Desktop Metal Studio System」取り扱い開始

ブルレーは、Desktop Metalのメタル3Dプリンター「Desktop Metal Studio System」の取り扱いを開始した。2018年第4四半期に発売し、同社秋葉原ショールームにて同年夏以降に展示を開始する予定だ。

2015年に設立されたDesktop Metalは、高性能のメタル3Dプリントシステムの開発で注目されており、Google、BMW、GEなど多くの企業からのサポートを得ている。

Desktop Metal Studio Systemは、特許取得済みの4つの技術を使用し、高密度のメタルパーツを作製する。材料を、まずプリンターに送り、従来のメタルパウダーを溶かすレーザー焼却法ではなく、積層方式で造形する。これにより安全基準が下がり扱いやすくなるとともに、新しい造形手法を取り入れることもできる。プリンターによる造形物は“green”パーツと呼ばれる。

         プリンター

このgreenパーツは、ディバインダーで結合剤の部分を溶かして洗浄され、多孔性の“brown”パーツになる。これを全自動の加熱炉に入れて焼結し、96〜99.8%まで密度を高めて金属パーツを製作する。

         ディバインダー

同システムはDesktop Metalのソフトウェア環境でつながったソリューションとなっており、また、工程は全てオフィス内で行うことができる。

プリンターの最小積層ピッチは50μm、造形エリアは300×200×200mm、造形量は16立方センチメートル/hr。ディバインダーの筐体サイズは740×1020×570mm、液体量は最大17.4Lだ。加熱炉の筐体サイズは1380×1620×750mm、最高温度は1400℃となっている。

         加熱炉

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