STマイクロとJorjin 、SigfoxとBluetooth low energyを組み合わせたIoT向け無線モジュールを発表
2018/05/11 14:30
STマイクロエレクトロニクス（以下、ST）と台湾のJorjin Technologies（以下、Jorjin）は、Sigfox無線ネットワーク技術とBluetooth low energyを組み合わせたデュアル無線モジュール「WS211x」がSigfoxの認証を取得したと発表した。
同製品は、Jorjinが発売するプログラム可能な無線モジュールだ。優れた性能と電力効率を備えたSTのBluetooth low energyシステムオンチップ（SoC）であるBlueNRG-1と、Sub-GHz無線トランシーバーのS2-LPを搭載する。コイン電池や環境発電で動作するIoT機器に適している。
Bluetooth low energy SoCに内蔵された超低消費電力Arm Cortex-M0により、自立したIoT通信ノードとして機能する。Bluetooth low energyとSigfoxの組み合わせにより、Over-The-Airによるファームウェア更新などが実現できる。また、長距離通信と近距離通信の両方に対応することで、設置／保守の際の設定変更や、Bluetooth low energyビーコン基地局がカバーするエリア内での位置変更の追跡なども可能になる。
評価ボードは、開発を簡略化するArduinoインタフェースを採用。MEMSモーションセンサー、環境センサー、ToF（Time-of-Flight）測距センサーを搭載するSTのArduinoシールドボードとの互換性がある。
Jorjinが提供するソフトウェア開発キット（SDK）により、同モジュールとSTのセンサーシールドボードを使用したアプリケーションを開発できるほか、ATコマンドリストによりモジュールのBluetooth low energyとSigfoxの機能をテストすることも可能だ。
同モジュールは、日本を含むSigfoxのRCZ1／RCZ3地域向けのWS2118-00と、RCZ2／RCZ4地域向けのWS2119-A0の2種類が提供されている。
