3Dプリンターで初心者でも陶芸作りを——デジタル陶芸工房「The Bottery」
2018/05/28 13:30
デジタル陶芸工房のプロジェクト「The Bottery」がKickstarterでクラウドファンディング中だ。
The Botteryは、陶芸用3Dプリンターを使ったデジタル陶芸を教える米カリフォルニア州オークランドの陶芸工房。デジタル陶芸は、コンピューターを使って陶器の形状をデザインし、3Dプリンターで造形してから陶窯で焼いて作るという新しい陶芸の形だ。The Botteryは、陶芸や3Dプリントの経験を問わず、個人や法人どちらにもデジタル陶芸を教えるワークショップを開催する場所になる予定だ。
使用する3Dプリンターは、陶芸用3Dプリンター専門メーカーDeltaBotsの「3D Potter」シリーズ。3D Potterは、いわゆるセラミックフィラメントやセラミック粉末を使うのではなく、専用に作られたエクストルーダーから陶芸粘土を押し出して造形する。
スライサーは「Simplify 3D」や「Cura」など標準的なものが使えるが、The Botteryはより使いやすい独自ソフトウェアを用意するとしている。
The Botteryの受講料は、個人指導1時間が400ドル(約4万4000円)。The Botteryの独自ソフトウェアと3D Potterを使って、デジタル陶芸を基礎から教える。講座で3Dプリントした作品は、焼成して持ち帰ることができる。
また、The Botteryで使用する陶芸用3Dプリンター「3D PotterBot Micro 8」も販売しており、個人指導1時間を含む価格は2850ドル(約31万円)。出荷は2018年10月の予定だが、日本への送料は確認が必要だ。
The Botteryは2018年6月16日までクラウドファンディングを実施。2018年5月28日時点で、目標の3万ドル(約330万円)に対して約1万4000ドル(約150万円)を集めている。