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単純作業からカメラ撮影まで——費用対効果の高い中小企業向け産業用ロボットアーム「xArm」

中小企業向け産業用ロボットアーム「xArm」がKickstarterで大好評だ。費用対効果が高く、さまざまな用途に使えるツールだ。

xArm

xArmのクリエイターは、以前fabcrossで紹介した汎用ロボットアーム「uArm Swift」「uArm Swift Pro」を開発したUFactory。uArm Swiftはホビー向けだったが、xArmは産業用だ。カーボンファイバー製で、「xArm 5 Lite」、「xArm 6」、「xArm 7」の3つのモデルがある。

xArm

xArm 5 Liteは、5自由度のエントリーモデル。重量は8.5kgだ。可搬重量は2kgで、繰り返し精度は0.2mm。主にピックアンドプレイスに向いている。

xArm 6は、6自由度のスタンダードモデル。重量は9.5kgだ。可搬重量は5kgで、繰り返し精度は0.1mm。ねじ止め、組み立て、梱包作業などの機械化に使える。

xArm 7は、7自由度のハイエンドモデル。重量は11kgだ。人間の腕に近い動きをすることができ、カメラ撮影や飲み物を出すような接客などにも使用できる。可搬重量は3.5kgだ。

xArm
xArm

リーチは全モデル共通で691mm。基部の直径は126mmだ。xArm 6とxArm 7の各ジョイント(関節)にはバックラッシュのない波動歯車装置を採用し、産業用ロボットアームとして欠かせない衝突検知および力制御機能を備えている。

xArmのコントロールは「xArm Studio」で行う。xArm Studioは、Windows、MacOS、Linux、iOS、Androidに対応しており、PCのほか、iPadやAndroid端末でも使用できる。また、Python、ROS、C++ 向けSDKも用意されている。

xArm Studio

xArmの早期割引価格は、xArm 5 Liteが2299ドル(約26万円)、xArm 6が4999ドル(約56万円)、xArm 7が5999ドル(約68万円)だ。オプションのグリッパーは1299ドル(約15万円)で、吸引カップは399ドル(約4万5000円)。出荷は2019年4月の予定で、日本への送料は100ドル(約1万1000円)だ。

xArmは2018年11月16日まで5万ドル(約560万円)を目標にクラウドファンディングを実施するが、開始からわずか1日足らずで目標額を達成。2018年10月19日時点で目標額の9倍を超える約46万ドル(約5200万円)を既に集めている。

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