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モールス信号を使ってみよう——トレーニングもできるモールス信号発生器「Morserino-32」

モールス信号発生器「Morserino-32」がKickstarterに登場し、人気を集めている。クラウドファンド開始後、わずか2時間で目標額の調達に成功している。

photo 正面中央のタッチパドルを指で触ることで符号入力が可能だ。

Morserino-32は、主に「電信」で使われているモールス符号を実践的に学べる組み立てキットだ。静電容量式タッチパドルに触るだけで、内蔵スピーカーから「トンツー」という信号音と共に、OLEDディスプレイ上にモールス符号が表示される。

トレーニング機能として、ランダムまたは任意の符号と音を出力するコードジェネレーター、聞こえた符号をパドルで繰り返し入力するエコートレイナー、外部入力された信号を符号変換して表示するCWデコーダーがある。トレーニングモードのスピードは、ボリューム操作により可変できる。

それに加えてMorserino-32は、32bitマイクロコントローラー搭載のIoTモジュール「ESP32 LORA」、取り外し/折りたたみ可能アンテナ、アクリルカバーなどを備えており、LoRaに対応した短距離CWトランシーバーなど多彩な機能を備える。数百メートルの距離で2台以上のMorserino-32を使ったモールス通信が可能だ。

photo 背面には、各種入出力端子やレベル変換、バッテリーSWなどを備える

Morserino-32の基板にはSMD部品が搭載済みだが、ジャック、スピーカー、スイッチ、ロータリーエンコーダーなどのスルーホール部品をはんだ付けする必要がある。標準のタッチパッドに代えて、電鍵の外部接続も可能だ。キーヤーモード(iambic A/B方式、Ultimatic)、文字やワード間のスペース、練習したいキャラクターなどの設定ができ、CW練習法「Koch method」にも対応する。また、充電式600mAh LiPoバッテリーは自分で用意する必要があり、マイクロUSBポートから充電でき、残量はディスプレイに表示される。

Morserino-32は、今なら数量限定の価格80ユーロ(約1万500円)で入手できる。2019年2月の出荷を予定しており、日本への送料は、10ユーロ(約1300円)だ。

Morserino-32は、2018年11月6日までクラウドファンディングを実施中。10月30日時点で、5500ユーロ(約71万円)の目標額を上回る約1万4000ユーロ(約180万円)を集めている。

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