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64bit RISC-Vデュアルコア+KPU——25.4×25.4mmでAIエッジコンピューティングに適した「Sipeed MAIX」

エッジコンピューティングに適したRISC-V 64bit AIモジュール「Sipeed MAIX」がIndiegogoに登場し、人気を集めている。

photo Kendryte K210

Sipeed MAIXは、オープン規格の命令セット・アーキテクチャ(ISA)「RISC-V」の64bitアドレッシングをサポートするデュアルコアと、ニューラルネットワークアクセラレーター(KPU)などからなる「Kendryte K210」SoCを搭載するAIモジュールだ。

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モジュール基板サイズは1×1インチ(25.4×25.4mm)と小さいながら、400MHz、0.3W時に0.25TOPS(Tera Operations Per Second)、800MHzにオーバードライブ時には0.5TOPSを実現し、IoTデバイスにハイパフォーマンスなAIアプリケーションを実装できる。

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Sipeed MAIX は、内蔵するKPUがサポートするTensorFlow Liteに対応するほか、Kendryte K210の搭載する豊富なファンクションが特徴だ。具体的には最大192KHzのサンプルレートをサポートするAPU(オーディオプロセッサー)、ハードコアFFTユニット、チップのGPIO×48に255の機能をマップできるフレキシブルなFPIOA(フィールドプログラマブルIOアレイ)などを搭載し、DVPカメラ/LCDインターフェース、AESアクセラレーター、SHA256アクセラレーター、FFTアクセラレーター、OTP、UART、WDT、I2C、SPI、TIMER、RTC、PWMなど多彩なインターフェースが利用可能だ。また「M1 Dock」と呼ぶ開発ボードも別途用意している。

photo MAIX Bit

またDIYユーザー向けに、ブレッドボードフレンドリーな「MAIX Bit」も用意している。基板サイズは25.4×50.8mmで、「USB2UART」チップ、オートダウンロード回路、RGD LED、DVPカメラFPCコネクター、MCU LCD FPCコネクター、TFカードスロットなどを搭載する。

photo M1 Dock

Sipeed MAIXの5枚セットの予定小売価は、Wi-Fi機能なし/ありがそれぞれ60ドル(約6700円)/70ドル(約7900円)で、今なら数量限定の早割価格55ドル(約6200円)/65ドル(約7300円)で入手できる。MAIX Bitの予定小売価格は8ドル(約900円)で、今なら数量限定の早割価格5ドル(約560円)で入手できる。2018年11月以降の出荷を予定しており、日本への送料はいずれも5ドルだ。

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Sipeed MAIXは、2018年12月中旬までクラウドファンディングを実施中。11月21日時点で、5000ドル(約56万円)の目標額を上回る約9000ドル(約101万円)を集め、プロジェクトを達成している。

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