伝統技術と新素材の融合——木の繊維と釉薬だけで作る京焼・清水焼「ゆうはり」
2019/01/21 16:00
新素材を採用した京焼・清水焼「ゆうはり」が、Makuakeにて出資を募っている。
京焼・清水焼は京都府で生産されている伝統工芸品で、焼成後に絵付けを施す上絵付けの技法だ。
ゆうはりは、ぐい呑/酒器/ビールグラスの3種で、原料として土や石ではなく、木の繊維と釉薬だけを用いているのが最大の特徴だ。
素材として、釉薬のガラス質成分(長石)と、セルロースナノファイバー(木材由来のバイオマス素材)を採用しており、陶器の温かみ/磁器の透過性という二つの特徴をあわせ持った焼きものが完成した。
手触りは和紙のような感覚で、温かみを演出。艶消しの透明感ある乳白色と相まって、優しい風合いを醸し出すため、季節を問わず使用できる。また、着色や汚れを残しにくくするため、容器の内側はつるりとした表面に仕上げられている。
コンセプトは「光を愉しむ」で、ガラス質の成分を持つ釉薬を主原料とし、中に入っている液体が透けて見えるため、空間の明るさや照明の色温度によってさまざまな表情を見せるのも特徴だ。
ぐい呑は金フチ、鳥獣戯画(カエル/ウサギ)、色絵雲綿(サクラ/モミジ)の全5種で、サイズは口径約60mm、高さ約50mm、重さは約45gだ。
ビールグラスと酒器はそれぞれ金フチ、鳥獣戯画(カエル/ウサギ)、色絵雲綿(サクラ/モミジ)の全3種。 ビールグラスのサイズは口径約55mm、高さ約90mmで、重さは約115gとなる。酒器のサイズは、口径短辺約93mm/長辺約147mm(突起含む)、高さ約70mmで、重さは約165gだ。
販売予定価格は2700円~(税込)で、Makuakeでは20%オフで購入できるプランなどを用意している。
ゆうはりは、2019年3月18日までMakaukeにてクラウドファンディング中だ。目標金額30万円は達成済みで、2019年1月21日の時点で48万円以上を集めている。2019年4月末までに出荷する予定だ。