スマホを使って簡単3Dスキャン——スマートフォン用3Dスキャナー「Phiz」
2019/11/08 10:30
スマートフォンを使って簡単に3Dスキャンができる小型3Dスキャナー「Phiz」がKickstarterに登場し、わずか4時間以内で目標額を達成する人気を集めている。
Phizは、手ごろな値段で、精密な3Dモデルが作れる小型3Dスキャナーだ。スマートフォンやPCのカメラを利用することで、高解像度の3Dスキャンが楽しめる。3DアニメやVR/ARの作成、リバースエンジニアリング向けに利用できる。
スキャン時は、ターンテーブルに対象物を置き、PCの場合はレーザーモジュール(Phiz Bezel)、スマートフォンの場合はフォンタワー(Phiz Beacon)を取り付けて、アプリのスキャンボタンを押すだけだ。レーザー三角測量と写真測量、さらに機械学習を搭載しているので、周囲の照明、対象物の反射率、距離から自動的にパラメータを最適化し、対象物の本来の色を再現したリアルな3Dスキャンができるという。
Phiz Bezelの大きさは46×44×27mm、Phiz Beaconの大きさは75×75×130mm。レーザーの出力は5mW。ターンテーブルの大きさは150×150×67mm、スキャンサイズは400×400×400mm、最大荷重は2.0kg。スキャン精度は0.2mmだ。
また、プラットフォーム「KIRI Hub」も用意し、クリエイター、エンジニア、研究者らが作品を共有し、創造の幅を広げられる場を提供する。
早割価格は、Phiz Bezelとターンテーブルのセット「Phiz Lite」が259カナダドル(約2万1500円)、さらにPhiz Beaconも加えた「Phizフルセット」が299カナダドル(約2万5000ドル)。出荷は2019年12月の予定で、送料は無料だ。3Dプリンター「ANET N4」をあわせたセットも用意している。
Phizは、2019年11月22日までクラウドファンディングを実施中。11月8日時点で、7万カナダドル(約582万円)の目標額を大幅に上回る約22万4000カナダドル(約1840万円)を集めている。