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出産時に子宮内にいる胎児の酸素状態を非侵襲的にチェックする「VivO2」 #CES2020

胎児が子宮の中にいる状態でpHを測定し、酸素状態を非侵襲的に正確に読み取る「VivO2」が、アメリカのラスベガスで開催された国際見本市「CES 2020」でイノベーションアワードを受賞した。出産時の酸素不足による胎児の致命的な合併症を防ぐために開発されたデバイスだ。

VivO2は、子宮内を超音波検査する際に使う器具と同じぐらいの大きさで、データを表示するモニター部、産道に挿入するプローブ、pH測定するセンサーの3つのパーツで構成されている。

開発元のPrenatal Hopeによると、10人に1人の胎児が出生時に胎児酸血症(アシドーシス)あるいは酸素不足状態に陥っているという。これを避けるために医師は胎児の心拍数から経験則で判断することを余儀なくされていたが、的中率は驚くことにたったの50%で、致命的な合併症を引き起こす原因になっていた。また、胎児機能不全になった場合、胎児を救うため帝王切開を選択することになることが多い。

そこで開発されたのがVivO2だ。このデバイスは、羊膜が破れた後、胎児がまだ子宮の中にいる状態で産道に挿入し、パルスオキシメーターのように非侵襲的にpHを測定し正確に酸素量を定量化して、胎児の酸素状態を読み取る。

VivO2を使うことで医師は自信を持って判断できるようになり、結果として、酸素不足による致命的な合併症を防ぎ、帝王切開による出産を最小限に抑えることもできる。

VivO2は、胎児や母体に良好な予後をもたらし、医師の負担を軽減する手助けになるヘルスケアデバイスといえるだろう。

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