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フィリピンの貧困の障がい者に「人生を取り戻す最初の義足」を提供したい——3Dプリントによる支援プロジェクトが始動

フィリピンの貧困障がい者にフル3Dプリントの義足を提供するプロジェクトが、CAMPFIREで出資を募っている。

同プロジェクトは、3Dプリンターを使った製造方法で格安の義足を作製し、フィリピンの障がい者に届けるのがコンセプトだ。

プロジェクト発起人のインスタリムが手がける3Dプリント義足は約4万円(2万ペソ)で作製でき、日本の一般的な義足の価格(30~50万円以上)と比べて、製作コストは10分の1以下となる。2014年から始まったこの試みでは、これまでトータル100人以上に3Dプリント義足を届けている。

フィリピンには、貧困によって義足を買えない障がい者が数多く存在する。同国では病院に行けないほどの貧困に喘ぐ人も多く、そのような人の場合に義足を作るには公立の施設に通うことになる。しかし、義足が作れる公立の施設はフィリピン全土にたったの2箇所しかなく、作製できる義足の数は年間で約300~400本程度に過ぎない。しかも、低価格の義足であっても貧困層にはその費用を工面するのが困難で、なかなか購入には踏み切れないのが現状だ。

こうした障がい者のために、インスタリムは月に2~3人程度の義足を支援するためのウェイティングリストを作成。このリストは現在200人以上に及んでおり、今回のクラウドファンディングを通じてリスト登録者に義足を提供する予定だ。

同プロジェクトは2020年3月31日までクラウドファンディング中だ。義足そのものの支援(4万円)に加え、ミニチュアの義足(3000円)、患者からの手紙と写真(1万円)など、複数の支援プランを用意している。目標金額は約123万円で、2月21日の時点で29万円を集めている。支援者へのリターンの発送は2020年6月以降の予定だ。

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