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蔵書点検の無人化へ——AI蔵書点検システム試験導入に伴い、小型ドローン「IBIS」による書架自動撮影の検証を実施

Liberawareは、船橋市西図書館(千葉県)における京セラコミュニケーションシステム(KCCS)の「AI蔵書点検システム」試験導入に伴い、特殊小型ドローン「IBIS」の自動飛行/撮影と、同システムとの連携について検証すると発表した。

図書館における蔵書点検は、全資料を専用の機器で1点ずつ読み取り、図書館システム上の蔵書データと照合するため、業務負荷が高い。今回の試験導入は、こうした蔵書点検業務の負荷軽減/効率化を目指すものだ。

書架一面の撮影には、タブレット端末を用いた手動撮影に加え、IBISによる自動撮影を試験的に実施し、無人化も目指す。

IBISは、あらかじめプログラミングしたルート通りに自動飛行する産業用小型ドローンだ。本体寸法は190×180×50mm(プロペラガード込み)、重量は190g(バッテリー込み)。飛行時間は最大9分間で、自動飛行ユニットのほか、フルHDカメラやLED照明、防塵用モーターなどを備える。屋内警備や設備点検のほか、倉庫内における在庫管理業務にも導入検討が進められている。

自動撮影が可能な自動飛行ドローンは大きなサイズ(200g以上)のものが多く、図書館内で飛行するサイズとしては張り紙や本などへの影響から現実的ではなかった。しかしIBISは小型で、それらへの影響が少ないことから共同検証へと結びついた。

一方のAI蔵書点検システムは、KCCSが提供する公共図書館システム「ELCIELO」と画像解析AIを組み合わせたシステムだ。図書館の書架一面を撮影し、撮影した棚の背表紙データと、ELCIELOに登録された棚の範囲の蔵書データを画像解析AIに取り込みマッチング分析し、蔵書を点検する。

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